契約時の注意点

契約書と重要事項の説明書の内容の違い

重要事項説明書には、物件の名称や設備、契約期間、家賃とその支払期限、支払方法などが記入されています。契約時には入居者指名、緊急連絡先などを記入します。契約書は設備や入居後のルールなどが細かく明記されたものです。契約書では、禁止事項や退去時の負担の内容などが別紙になる場合もあります。

家賃や管理費の確認

家賃の支払方法及び支払日
契約書には家賃の支払方法について詳しく書かれています。そこでまず確認するのは賃料と支払日になります。支払方法は銀行振込が一般的です。その場合、振込み手数料は借主負担となっています。また、家賃の値上げに関する事柄についても確認が必要です。どんな場合にどの程度値上げになるのか、またどのくらい前に通知されるのかを確認しましょう。


家賃発生日
部屋が入居可能な状態になった日から家賃が発生します。この日から月末までを日割りで計算した金額になっているかを必ず確認しましょう。入居可能日を自分の希望する入居日に大幅な違いがある場合、日割り発生を遅らせてもらう交渉をしてみる方法もあります。


管理費
毎月支払う費用として管理費、あるいは共益費があります。これは建物や設備の維持管理、共用部分の電気代等に使われる費用のことです。

暮らしのルール
ペットの飼育や楽器の演奏など、部屋を使用する際に禁止・制限されている事柄は禁止事項としてまとめてあります。一般的な禁止事項としては、借主の許可なく増築・改築・改造をしたり、無断で住居人を増やす、住居として借りた部屋を事務所として使用する、金庫やピアノなどの重量物や火薬などの危険物の持ち込みなどが上げられます。

更新と解約について

更新の有無と解約時の取り決め
契約期間は2年間というのが一般的です。更新が可能かどうか、必要な手続きと費用を聞いておきましょう。また、解約する場合は、決められた期限までに連絡や手続きが必要になります。契約時にはきちんと確認しておきましょう。

原状回復・敷金の返還方法
多くの契約には、退去時の部屋の原状回復が義務づけられています。原状回復とは、借りた人が故意・過失で壊してしまったり、汚れた部分を入居前に戻すことです。原状回復の費用には、契約時預けた敷金が使用されます。ここでしっかり確認しておきたいのは原状回復の範囲や、その内容を確認しておきましょう。

書類への捺印
事前に用意する書類を除けば、契約書の重要事項説明書に捺印が必要です。ほかには駐車場契約書、鍵の預り証や火災保険の契約書、ゴミ置き場の管理規約同意書などへの捺印もありますが、重要なことはサインや捺印は「同意しました」という意思表示にもなるので、よく読み、理解した上で印鑑を押しましょう。


領収書等の確認について
契約後に受け取るのは、前家賃の領収書。そして、敷金の預り証1通、不動産会社からの手数料の領収書と契約書1部、鍵1本~2本。その他は、火災保険の証書など。これらの書類が揃っているかを確認しましょう。